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20.11_15-0. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 12. 15. 19. 20. 21. 22. 23. 25. 26. 27. 29. 30. 32. 33. 34
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両側からすごい速度で刈り込みが進められるので自分が刈れる部分はとても限られています。急いでも刈れないし、遅いと少ししかできません。したの掃除やながらの片付けなどを含めると刈れる時間は本当に限りがあるので、緊張しながら、でも待ち遠しい時間でもあります。貴重な機会を一つ一つ大事にしたいです。
(感動)
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切り妻のこの門は、妻の形がとても特徴的です。くびれがあって、丸みを持たせて刈り込みます。それがとてもかっこいいのです。渡辺さんと江戸さんが片側ずつ担当してそれぞれ集中して進めていきます。私は掃除しかできませんが、形が見えてくると嬉しくなります。
(今までで一番長い現場でした。毎度のことですが、今回は本当に頭も体も使った気がします。)
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今後のスケジュールを話し合いました。茅の量、職人の人手に対して明らかに、葺替えの依頼の量が多いという現状が改めて明らかになりました。これにはいい流れを想像できませんでした。材料、人件費の価格高騰が余儀なくされていることが悲しくて仕方がありません。家主と茅が、家主と職人が遠ざかってしまう。
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足を伸ばして後ろを覗き込んだり、片膝をついて体の横で刈ってみたり、正面から前屈しながらやってみたり、どれもまだ安定しません。ハサミを研ぐ作業も難しくて、いつも頭を抱えながら手を動かしています。
(軒の刈り込みはすごく難しいけど、すごく楽しい。葺く時に均等にできていればもっときれいにできただろうな。)
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大親方のお宅へ渡辺さんとしまがやを受け取りに行きました。積み込みで縄を「セーノ」と一緒に締めました。茅はスラッとまっすぐで、葉っぱが暴れたりもしていません。帰りに渡辺さんは大親方からハサミを、私はがぎ棒を譲り受けてしまい、嬉しい事この上なしです。大事に使おうと思います。
(どんぐりが落ちるのは樫か椎の木。大きな葉っぱで実が落ちるのは栃の木。黄色く紅葉するのはハギの木。)
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とても楽しいです。恵まれた環境で屋根葺きを学ばせていただいてます。軒の刈り込みも平葺作業を自分でああでもないこうでもないと考えながらやってみて、どうしてもわからないところを職人がサポートしてくれます。甘やかされすぎているかなと思う時もあるので自分で自分に喝を入れながら、職人や場所に頼りすぎない様に頑張ろうといつも思います。現場では時間に追われ、質も要求されるので今の様にはいきません。気持ちは現場の様に、でも自分で葺くんだという気持ちで取り組みたいです。
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頭を整理しよう。簡素に。
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水切りがやを作るのはまだまだ緊張するし思う様にできませんが、日々修行だなと感じます。
(ねこが喧嘩したり一緒に寝たりしている。)
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初めて現場がある日に休みを取らせていただきました。すごく申し訳ない気持ちと、悔しさが募ります。それでもみんな暖かく迎えてくれて、改めていい人たちと一緒に仕事をさせてもらっているな、と感じます。
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裏側を壊し始めました。裏面は何度か葺き替えているそうですが、どうしても長持ちがしないそうです。後ろに山があったり、水捌けが悪いことが原因なのかなと思います。ゴミも重たくて、幼虫がたくさん出てきます。表面にはコケがきれいに広がっていて、少し剥がして持ち帰りました。
かためで初めて山がやを並べてみると、ツルツル滑って止まってくれません。てんやわんやしてしまいました。これは反省です。
(山がやが滑る。山がやと仲良くなりたい。)
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やっぱり職人らは作業が早くて、改めて自分もその中に混ぜてもらうには色んな面倒をかけているんだなと思います。必要なことはちゃんと行いながら、あくまで余裕が出た時に作業をさせてもらう、と言う意識を忘れずにいたいです。
(朝、車の窓ガラスが凍ってしまう。)
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職人が葺いたところは修正が少ないのに対して自分のところでこうした余計な手間をかけさせてしまい、本当に心苦しいです。そして咄嗟の判断を下す職人を見てまた勉強させてもらいます。
「ハサミ慣れてきたね」と渡辺さんに言ってもらえて、すごく嬉しかったです。
(時間をかけさせてしまった!)
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